カテゴリー別アーカイブ: ファイナンス

「ファイナンスの哲学(堀内勉著)」を読む

この週末に「ファイナンスの哲学(堀内勉著)」を読了。著者の堀内勉氏は昨年まで森ビル取締役専務執行役員CFOをやられていた方です。 第一章では、「ファイナンスの教科書的理解」として、ファイナンスの3つのポイントを解説しています。ひとつめは、財務諸表の理解、二つ目は資金調達の種類と方法、三つ目は、投資と企業価値です。 第二章は、この本の骨格と言えるでしょう。「資本主義の本質的な理解のための10大概念」 … 続きを読む→

国債発行、国の「儲け」600億円を考える

日経新聞(2016/7/6付)によれば、今月5日に実施した10年物国債の入札で国の儲けが600億円になったそうです。 5日の入札では落札利回りが過去最低の年率マイナス0.243%になったと言います。国債とは、国が発行する債券です。借り手の国が儲かるという異常事態が起きているわけです。 国債を落札している金融機関、つまり貸している側が利息を払うというのは実際はどういうことを意味するのでしょうか。ここ … 続きを読む→

エーザイの投資評価

投資判断に使われる割引率は本来、事業リスク毎、プロジェクト実施国毎に決める必要があります。エーザイの投資評価に関する記事が日経新聞(2016年6月25日付)に掲載されていました。 「資本コストを上回る投資収益を上げる」。エーザイの柳良平・最高財務責任者(CFO)は、昨年夏に全社に導入した投資評価システムの狙いをこう強調する。 仕組みはこうだ。投資先の国・地域やリスクの大きさなどに応じて、約200種 … 続きを読む→

世界の時価総額、1日で330兆円消失

1日で330兆円が消えて失われた。なんともショッキングなタイトルです。昨日(2016年6月26日)の日経新聞の記事の一部です。 英国が欧州連合(EU)離脱を決めたショックでグローバルに株安が連鎖し、先週末24日の1日だけで世界の株式時価総額は約3.3兆ドル(330兆円強)と全体の約5%に相当する額が消失した。 こんな記事を読むと私が思い出すのは、寺田寅彦という物理学者の随筆です。 原文が手元にない … 続きを読む→

道具としてのファイナンス問題集 Kindle版 発売開始

ご要望の多かった道具としてのファイナンス問題集 Kindle版 の発売を開始しました。「道具としてのファイナンス」を出版してから、早いもので10年以上の月日がたちました。おかげさまで多くの読者の方々に読んでいただいております。 読者の声で多いのは、「エクセルで実際に手動かしてみて初めて理解が進んだ」というものです。仕事でやっていることは早く身につきます。それは経験・体験を通して理解することが一番の … 続きを読む→

セブン&アイホールディングスの行く末

セブン&アイホールディングスのカリスマ経営者である鈴木俊文会長兼CEOの退任が世間を騒がせました。カリスマ追放に至った経緯などは、多くのメディアが報道していますので、ここでは、同社の足元の業績と課題を振り返ってみたいと思います。 2016年2月期の連結売上高は6兆457億円と前期比+0.1%と微増。営業利益は前期比+2.6%の3,523億円となり、5期連続の最高益となっています。 ところがセグメン … 続きを読む→

Bloomberg社のβの無償提供が終了

最近気づいたことですが、Bloomberg社が提供していたβが有償提供となってしまいました。 bloomberg社のサイトのトップページからマーケット情報に入り、株式の銘柄コードの入力すれば、過去の株価チャート、時価総額等のデータを見ることはできます。ただ、それらの情報から、βがなくなってしまったわけです。ちなみに、かつて同社が提供していたβの定義は以下の通りです(かつての同社HPから引用)。 日 … 続きを読む→

日立が中期経営計画 営業利益率8%超に

2016年5月19日付日経新聞に日立製作所の中期経営計画についての記事が掲載されていました。一部を抜粋すると以下の通りです。 日立製作所は18日、2019年3月期の売上高営業利益率の目標を8%超に設定したと発表した。東原敏昭社長は記者会見で「構造改革を進める」と強調し、売上高営業利益率5%未満の事業は撤退する方針だ。買収などに1兆円を投じる計画も表明し、あらゆるモノがインターネットにつながる「Io … 続きを読む→

クボタ、農機・建機の在庫半減

日経新聞(2016/4/20付)の記事によれば、クボタが農機・建機の在庫を半減するといいます。 クボタは主力の農機や建設機械で在庫の半減をめざした生産・販売改革に乗り出す。今夏から国内約2500人の販売担当者に専用の携帯端末を配布。営業状況を即時に細かく把握し、需要予測の精度を高めて生産や部品発注のムダを抑える。需要が天候により変動しやすいため、在庫を余分に抱えがちだったのを改める。2015年末に … 続きを読む→

自社株買いそれ自体は価値創造しない

2016年2月2日付の日経新聞によれば、2015年年間の自社株買い実施額は4兆8千億円と9年ぶりに過去最高を更新したといいます。資本効率の向上を迫られている日本企業が株主配分の手段として自社株買いを拡大しているようです。私たちにとっても、自社株買いという言葉が目新しいものではなくなってきました。 ただ、ここで私たちが押さえておかなくてはいけないのは、自社株買いで企業価値は創造されないということです … 続きを読む→

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