カテゴリー別アーカイブ: ファイナンス

日本企業、攻めの財務か

2019年6月19日付日経新聞によれば、2018年度の上場企業(金融・日本郵政除く)の「投資CF」が51.6兆円と過去最高となりました。投資CFとは、企業が設備投資やM&Aに投じたキャッシュフローのことを言います。 事業活動で稼いだキャッシュフローをあらわす「営業CF」は米中の貿易摩擦の影響なのか、59.5兆円と7%減少しています。また、配当や自社株買いによる株主還元も増えています。配当は … 続きを読む→

カゴメ・資生堂など政策保有株式売却の広がり

2019/5/31付日経新聞によれば、上場企業が取引先との関係維持などを目的とした政策保有株式の圧縮に動いているといいます。この動きは、2018年6月に改訂となった「コーポレートガバナンス・コード」の影響もあると思います。コードの中で以下のように明確に政策保有株式の縮減をうたっているのです。 【原則1-4.政策保有株式】 上場会社が政策保有株式として上場株式を保有する場合には、政策保有株式の縮減に … 続きを読む→

RIZAPの経営大ピンチ

M&Aによって急成長してきたRIZAPは、2018年11月14日の決算発表で従来のグループ戦略を一部変更し、構造改革方針を策定し早期の経営再建に注力すると宣言しました。具体的には、新規M&Aの原則凍結、グループ会社の経営再建の早期完遂、成長事業への経営資源集中です。このとき、2019年3月期の営業利益(国際会計基準)を230億円から▲33億円に下方修正しました。 2019年5月15 … 続きを読む→

ソフトバンクグループの株主価値

2019年5月9日付、ソフトバンクグループ(SBG)は2019年3月期決算を発表しました。売上高は9兆6000億円(前期比+5%増加)、営業利益はなんと2兆3500億円(前期比+81%)と2兆円の大台を突破しました。 この増益には、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が大きく貢献しています。今期の営業利益の半分以上を稼いでいるのがSVFなのです。 (出所:ソフトバンクグループ決算説明会資料) … 続きを読む→

懲りない銀行

2019/4/20付の日経新聞によれば、未上場のスタートアップ企業と銀行が接近しているといいます。スタートアップ企業は事業リスクが高いことから、従来の資金調達はエクイティファイナンスが主流でした。 ところが、世界的な金融緩和の流れの中で運用難に苦しむ銀行がなんとか成長企業を取り込もうと躍起になっているのがうかがえます。 三菱UFJ銀行はこうした融資を増やす方向にカジを切り、5月には行内の複数部署か … 続きを読む→

企業価値算定に使う割引率

「買収を検討している企業の価値算定をざっくり自分でやる必要があります。その時の割引率は自分の会社の資本コストなのか、それとも買収対象企業の資本コストなのか。どちらがいいんでしょうか?」 最近、M&A担当になったという方からの質問です。 意外とファイナンスがわかっていても、即答できる人は少ないかも知れません。まずはご自身でよく考えてからこのあとをお読みください。 たとえば、家電メーカーがEV … 続きを読む→

ソフトバンクG 社債5000億円発行

2019/4/2付日経新聞によれば、ソフトバンクグループは4月に5000億円の普通社債を発行する方針だといいます。これは、日本企業による円建ての普通社債では過去最大です。 調達した資金は、2014年5月に発行した年限5年の個人向け社債(3000億円)の償還などにあてると言います。今回の社債発行も機関投資家向けではなく、個人向けです。期間は6年で、利率は年1.3~1.9%の間で12日に決定する予定で … 続きを読む→

米国の強み

米国の著名投資家であるウォーレン・バフェット氏は、自身が率いるバークシャー・ハサウェイの株主に年1回の手紙を送ります。その「株主への手紙」の中に、同氏が米国と米国の株式市場に対して絶大なる信頼を寄せていることがわかる箇所があります。 バフェット氏が77年前の11歳の時に最初に投資した金額は$114.75です。バフェット氏はこう書いています。 「この$114.75を仮にS&P500インデック … 続きを読む→

自社株消却は意味がない

2019年3月17日付日経新聞によれば、2018年度の上場企業による自社株の消却が5兆3000億円強と過去最高を更新する見通しです。「消却」とは自社株買いで市場から取得した株式(金庫株)を企業が消滅させることをいいます。 NTTドコモは約1兆1500億円、ヤフーは2000億円相当を消却。また、東芝や昭和シェル石油など初めて自社株を消却する企業も45社にのぼるといいます。 以下の文章は日経新聞の記事 … 続きを読む→

ダイキンは「企業価値向上表彰」大賞に値するか?

東京証券取引所は日本経済新聞社とのタイアップ企画として、2012年度より資本コストをはじめとする投資家の視点を強く意識した経営を実践している上場会社を表彰する「企業価値向上表彰」を実施しています。 このたび、ダイキン工業株式会社が大賞を受賞しました。そのほか、優れた企業価値向上経営を実践している会社として、アサヒグループホールディングス株式会社、日本電産株式会社、ユニ・チャーム株式会社の3社が優秀 … 続きを読む→

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